『かあちゃん取扱説明書』
子どもは、「あったらいいなぁ~」
大人は、「えっ、ちょっとイヤかも~」という、タイトルの児童書をご紹介します。
価格:1,320円 |
「ぼくんちで、一番いばっているのはかあちゃんです。」
それを読んだ父ちゃんが大笑いして、「かあちゃんはほめるときげんがよくなるんだ。・・・パソコンもビデオも扱い方をまちがえると動かないだろ、 それと同じさ」と言うものだから哲哉は、 コーヒーメーカーの説明書をお手本にして、かあちゃん取扱説明書をつくりはじめました。
取扱説明書を作るのに必要なのは相手のことを良く知ること。
哲哉は、かあちゃんが、どういう時に怒るのか、どんな時に機嫌がいいのかを観察して、じっくり考えます。
最初は哲哉の作った取扱説明書どおりに、 食べたいものを作ってくれたり、「勉強、勉強」と言われなくなったり、うまいこといって大喜び。
しかし、かあちゃんの観察をしているうちに、いつの間にか「かあちゃんの気持ち」を考えるようになって、言われなくても宿題したり、部屋を片付けたり、早起きしたり・・・。
最初は哲哉の作った取扱説明書どおりに、
しかし、かあちゃんの観察をしているうちに、いつの間にか「かあちゃんの気持ち」を考えるようになって、言われなくても宿題したり、部屋を片付けたり、早起きしたり・・・。
『お手入れの方法』のページには「ときどき肩たたき、 腰マッサージ」なんて言葉まででてきます。
人の取扱説明書が「本当にあったらおもしろいなぁ~」 なんて思いながら、軽い気持ちで手にとったのですが、読んでみると意外と奥が深く、 人と接する時の姿勢を考えさせられてしまいました。
かあちゃんと哲哉の掛け合いを楽しみながらも、家族のことを考えてみるいいきっかけになる本です。
人の取扱説明書が「本当にあったらおもしろいなぁ~」
かあちゃんと哲哉の掛け合いを楽しみながらも、家族のことを考えてみるいいきっかけになる本です。